観戦記その389

2006Jリーグヤマザキナビスコカップ準決勝第1戦
カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズvs横浜F・マリノス

ナビスコカップ準決勝の対戦カードが決まった時にこんなポスターが出来上がって、岡田監督じゃなくなっちゃうんじゃないかなぁ…と思ったら水沼貴史監督になってしまって。
しかし、監督交代してからというもの、大量点&無失点で2連勝。
連勝した相手が昇格したてのクラブであるために、今日の試合でどこまでやれるかが水沼マリノスの指標となってくる。

13時30分千葉駅発の、鹿島神宮行き(4両編成)に乗車。
列車内は両サポーターばかり…かと思いきや、割合はそれほど高くもなく、サポーターではない乗客から「この列車は成田へ行きますか?」と聴かれることも。
(もちろん、成田は海外渡航への玄関口。「成田へ行きますよ」と回答。)
列車は、成田を過ぎればガラガラ。座席まで余る状態で鹿島神宮まで行くのって、初めてだ。

15時ちょうど、鹿島神宮駅に到着。
ここで鹿島サッカースタジアム駅まで行く鹿島臨海鉄道に乗り換えるのだが…。列車が来ない!?( ̄□ ̄;
駅の時刻表を見れば、次の列車は15時32分。30分も待つのかい(-_-;)。
SUICAは使えないものだから、鹿島サッカースタジアム駅まで切符を買っちゃったよ。少しもったいないけど、駅前からバスが出ているみたいだし、降りた。

鹿島神宮駅から、スタジアム行きバスを発見!しかし、乗ろうとしたらバスは行ってしまった(´・ω・`)。

気付けば、ここで降りたのって初めて。
↑のどかな鹿島神宮駅。

さっきのバスは15時ちょうどで、次のバスは15時30分らしい。しょうがないから、駅の売店で食べ物を食べて時間をつぶし、再び切符を買って15時32分の列車に乗車することに。
鹿島神宮の切符売り場では鹿島臨海鉄道の券売機に鹿島サッカースタジアム行きがなく惑ったが、JRの切符で鹿島サッカースタジアム行きの切符を買えた。列車は鹿島臨海鉄道でも、路線はJR扱いなんだったね。

鹿島臨海鉄道の列車に乗ると、中にはいきなり水戸ホーリーホックのポスターが見えた。
水戸の試合、久しく見ていないなぁ。守備重視で着実に成長していて、ある意味玄人好みのチームになってきていると思う。行くなら天皇杯3回戦かなぁ。
列車は程なくして、鹿島サッカースタジアム駅に到着。ここで、あらかじめ帰りの切符を購入。路線図があって降車駅に穴を開ける、日本では見たことのない切符だ。


↑鹿島サッカースタジアム駅から見えるスタジアム。

15時45分ごろ、スタジアムに到着。開門は16時からということで、他にやることもないし、並んで待つ。
足元を見れば、浦和戦と書かれたガムテープがいくつか。多分、浦和サポーターが剥がし忘れていったままなんだろうな。


↑入場時の場内。

16時になり、入場。
あれ、入り口に「ヴァモス」が置いてないな。
ヴァモスとは、鹿島国の新聞。まぁマッチデープログラムである。
無料で配布されるタブロイド版のもので、試合の見所やスタメン予想などが載っている。記念に一部もらいたかったなぁ。

今回も鹿島国の食文化に触れてみる。
いつももつ煮では何なのと、汁物は残り汁の処理に困ってしまうので、これまで売っているのを見たことがないたこ焼きを購入。400円。
まぁ、普通においしい。普通のたこ焼きで、別に鹿島国だからというものでもなかったり(^-^;。
試合終了後になると、余った食べ物を100円とかで叩き売りするのだという。多分、列車の都合で買う余裕はなさそうだけどな…。

ホーム、鹿島アントラーズのスタメン。ブー。
GK曽ヶ端準。
DF内田篤人、岩政大樹、大岩剛、新井場徹。
MF増田誓志、フェルナンド、野沢拓也、ファビオ・サントス。
FWアレックス・ミネイロ、柳沢敦。
控えはGK小澤英明、DF名良橋晃、羽田憲司、MF中後雅喜、FW深井正樹、田代有三、興梠慎三。

小笠原満男がメッシーナに移籍。ボールの供給元として要注意なのは、フェルナンドと野沢拓也になってくるだろう。
柳沢はシュートコースを切れば怖さはないが、得意の動き出しでアレックス・ミネイロを活かす方に要注意。
多分、鹿島のゲームプランとしては、引き分けでもいいから無失点という考えのはず。攻撃は淡白なものになりそうだ。

毎度毎度、ビッグフラッグが登場。ジーコのはありませんでした。
↑鹿島アントラーズサポーター。

アウェイ、横浜F・マリノスのスタメン。
GK榎本達也。
DF栗原勇蔵、松田直樹、那須大亮。
MF塩川岳人、上野良治、河合竜二、ドゥトラ、狩野健太。
FW吉田孝行、久保竜彦。
控えはGK榎本哲也、DF中西永輔、天野貴史、MF平野孝、山瀬幸宏、FW大島秀夫、ハーフナー・マイク。

日本代表で中東に連れて行かれた山瀬功治、田中隼磨と出場停止の奥大介の代役には、狩野健太、塩川岳人、吉田孝行が入る。
好調な日本代表選手が抜かれるのは痛いが、それは日本代表が好調な選手を選べるようになった証でもある。
水沼監督としても、ここ2試合のようにはいかないはず。ただ、これを乗り切れば大きいぞ。


↑今日の応援。

19時になり、試合開始!

前半19分、塩川岳人のクロスに吉田孝行がどフリーでヘディングシュート!
これは惜しくもクロスバーに当たり、外れた。これを決められれば、間違いなくストライカー吉田孝行だったのだが…。

前半22分、鹿島がボールを奪って攻め込む。
こちらの守備が妙に落ち着かない。その隙にフェルナンドが強烈なミドルシュート!ゴール。1−0。
フェルナンドのシュートは強烈でかつ、カーブがかかって外から曲がる見事なシュート。
しかし、気になったのは妙にディフェンスに落ち着きがなかったこと。見れば、吉田孝行が倒れたまま。
キャプテンの松田直樹を始めとし、選手何人かが主審の岡田正義氏へ抗議しに行っている。試合を止めるべきだったとの意見か。
松田直樹、かなりカッカきている様子。ここで冷静さを失ったら、ますます鹿島の思うツボ。
何があったか見えなかったが、ここで退場でもされたらかなわん。どうにかこらえてくれ。

吉田孝行は担架で運ばれ、しばらくして頭に包帯を巻いてピッチに戻る。岩政大樹も包帯を巻いている。
怪我の程度は思いのほか大きかったようだが、だからといってゴールの判定が覆るはずはない。
鹿島はどんな手段を使ってでも、勝利を得ようとする。納得が行かないのなら、ゴールを奪い返すまでだ!

前半34分、榎本達也へのバックパスにアレックス・ミネイロが追いつく!
ここはすばやく榎本達也がスライディングタックル!ペナルティエリアの外だったが、手を使わずかろうじて防げた。
ここで2点目を失ったら大変なことだったぞ。危ない危ない…( ;´Д`)。

前半終了。1−0。
先制されてしまったが、取り返せばいい。引き分けに持っていければ、第2戦が有利になる。


↑ハーフタイム。

後半開始!
後半から、大島秀夫が出てきた。上野良治との交代。
これは、攻撃に厚みをかける狙い。単に人数を増やすだけではなく、攻撃に行くんだ!という合図でもあるはず。

後半5分、ドゥトラからのクロスに久保竜彦がオーバーヘッド!
惜しくも合わなかったが、久保はだいぶ怪我を恐れないプレーができてきている。いいぞ!

後半14分、ドゥトラのクロスのこぼれ玉に大島秀夫が飛び込む!
これはゴールをとらえ切れなかった。しかし、こういうチャンスを作り続ければゴールは奪えるぞ。

後半16分、左サイドからのコーナーキック。
こぼれたボールを河合竜二が拾い、右足アウトでループシュート!曽ヶ端パンチング!
うまく枠をとらえた河合のループシュートだったが、これも決まらず。

リードしている鹿島、やはり事あるごとに倒れて試合の再開を遅らせている。
ここまで判りやすい時間稼ぎこそが、鹿島らしい。すぐに起き上がりたくなるようにしてやろうぜ。

後半40分、コーナーキックから大島秀夫のヘッド!ゴールライン上で内田篤人が弾き出す!
キーパーが反応し切れない決定的なシュートだったが、惜しくも防がれた。でも、この調子ならゴールは期待できる。

後半41分、バックパスを受けた曽ヶ端が大きく前へ蹴りだそうとするが、オオシがプレスをかける。
ボールは大島秀夫に当たったが、ゴールラインを割ってゴールキックの判定に。
この時、オオシの手に当たったと曽ヶ端がアピール、判定を無視してフリーキックにしようとし、ポイントが違うと審判に指摘され、挙句は遅延行為として曽ヶ端準にイエローカード。
まぁ、この辺の審判の見逃しっぷりはお互い様なのかな。押し切ろうとした曽ヶ端が悪いんだけども。

後半ロスタイム、ロングボールからマイク・ハーフナーがボールを足元にトラップ、左足で入れたクロスは逆サイドで久保竜彦が左足ボレー!(こちらから見て)左に外れた!
これは決めたかった!決定的なシーン。

試合終了。1−0。
第1戦は鹿島アントラーズが先勝し、9月20日の第2戦へ。

まだ変わり切れていない選手もいたなぁ…。
↑試合終了直後。

この試合は負けたが、鹿島の手の内は見切った。残念なはずだが、不思議とそれほど悔しくは感じていない。
決まりこそしなかったが、こちらが圧倒はできていた。サッカーは何が起こるかわからないが、決勝進出への不安はそれだけ。順調に力を出せば、必ず勝てる。

さっさとスタジアムを後に。たこ焼きがやはり100円で叩き売られていたが、鹿島神宮駅から臨時列車が出るかも知れない。
見向きもせず鹿島サッカースタジアム駅から列車に乗ったが、買ってもよかったかなぁ(;´∀`)。

鹿島神宮駅に到着。あらかじめ調べた時刻表では22時ごろの発車ダイヤだったが、やはり臨時列車が出る。
21時30分ごろに佐原行きの列車が到着。やっぱりお腹が空いてきた…(笑)。

佐原駅でそれほど待たされることもなく、23時ごろ千葉駅に到着。乗り換えて、23時50分ごろ帰宅。
今日の借りは、必ず20日にホームで返せるはず。
相変わらず吉田孝行が玉離れが悪いと感じるが、それさえ解決されれば間違いなく勝てる。
日本代表も戻ってくるし、決勝で神奈川ダービーか、自分の不本意ながら住んでいる千葉とか。
自分にとって燃える決勝戦になるのは間違いない。首を洗って日産スタジアムへやって来るがいいさ。


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