観戦記その429

2007J1リーグ第13節
埼玉スタジアム2002
浦和レッドダイヤモンズvs横浜F・マリノス

この試合の後、しばしのインターバルに入る。
次の週末には日本代表がキリンカップを行い、6月最初の週末はJ1の試合がない。
マリノスの次の試合は13日後、6月9日のジェフ千葉戦になる。
左伴繁雄社長は今月限りで退任し、6月から齋藤正治顧問が社長に就任する。言ってみれば、左伴社長最後の試合。
まぁ左伴社長にはアウェイサポーターに蹂躙されたにもかかわらず横断幕エリアを譲ったり、政治政党に集会エリアを提供してしまったりで、退いて新しい人に替わってほしいとは思う。
とはいえ、大不振の2001年を途中から就任して残留して乗り切り、ナビスコ杯優勝、2度の年間優勝をもたらしたのも事実。
みなとみらいのマリノスタウンは、横浜の美しさが見渡せる最高のロケーションで、どこにも誇れるものだと思う。それを作り上げた功績とか、良い面は評価されてほしいところ。
いろいろあったんだから、良きにしろ悪しきにしろ、最後ぐらい勝利で送り出してあげたい。もちろん、気持ちよく新しい社長を迎えたいのもあるしね。

また浦和レッズの場合は、A3への壮行試合も兼ねたものになると思われる。
埼玉スタジアムのアウェイなど、平常心でいれば恐るるに足らず、戦えると思う。
だが、4日前の柏で3失点して這々の体(ほうほうのてい)で命からがら予選通過を果たしたチームが、余裕の引き分けでACL予選通過を決めた相手に勝つのは簡単ではないはず。
ただ、サッカーはそんな下馬評が覆ることが少なくない。まんまと勝利を奪ってやって、勝負はそんなに甘くないと思い知らせてやれればいいのだが…。

東急東横線の特急で渋谷まで行った。
当初の考えとして、武蔵小杉から浦和美園まで直通の列車で行けばいいと思っていた。
しかし、携帯電話で調べると、渋谷経由の方が早く、安いという結果に。
自分の場合、渋谷までは定期券も効くので、早く行ける観点からも渋谷経由を選択した。
いつも通勤の乗り換えで利用している渋谷駅、マリノスのユニホーム姿で歩くのも妙な気分だ。

渋谷からは東京メトロ半蔵門線で永田町まで乗り、そこから本線、東京メトロ南北線の埼玉高速鉄道直通列車で浦和美園駅まで乗っていく。
永田町駅ではマリノスサポーターが何人か散見できた。
南北線に乗っていると、次第に赤いマフラーの人が見かけられる。次第に増えていき、東川口からどっさり乗車。アウェイだねぇヽ(´ー`)ノ。
浦和美園駅に到着。PASMOで改札を抜けると、目の前でお弁当が売っていたので、牛丼を購入。500円。

浦和美園駅からは1.3kmほど歩く。今日は日差しが強く、歩くと結構暑い。
夏じゃないので湿度はなく、日陰なら涼しいが日なたは暑い。1km以上歩くのを不便には感じるが、レッズサポーターの人たちは慣れちゃうんだろうなぁ。
スタジアム前の仮設テントで、マッチデープログラムを購入。300円。表紙はネネ。
とりあえず記念に買っただけ。内容は後日、暇なときにでも読んでみることにする。
ペットボトルは持ち込み可なので没収されることなく、入場。坪井慶介のマッチデーカードをもらった。

日が差すと暑い…( ;´Д`)。
↑入場時の場内。

開門後30分ほどしたのであろうか、13時30分ごろ入場したので、すでに前段は満席。
少し上に登ってみると、日なたの方にかろうじて空席を発見。今は日差しが暑いが、試合までには陰ってくれそうだ。


↑コンコース内の仕切り。

コンコースは、これでもかというほど厳重な仕切りっぷり。ジャングルジムか。
強引に抜ける人がいようものなら、警備員がものすごい勢いで取り囲んで、羽交い絞めにされて連行されたりするんだろうなぁ。

ホーム、浦和レッドダイヤモンズのスタメン。
GK都築龍太。
DF坪井慶介、堀之内聖、ネネ、阿部勇樹。
MF鈴木啓太、相馬崇人、小野伸二、山田暢久。
FWポンテ、ワシントン。
控えはGK山岸範宏、DF細貝萌、MF内舘秀樹、酒井友之、長谷部誠、FW永井雄一郎、岡野雅行。

田中マルクス闘莉王が怪我で欠場。多少のパワーダウンはしていそうだが、4日前にACL予選突破を決めた勢いがあるかも知れない。
ワシントンはきっちり押さえた上で、ポンテやシャドーストライカー的な存在に注意すれば、失点は防げるはず。

相変わらず頭数は大したもんですヽ(´ー`)ノ。
↑浦和サポーター。

アウェイ、横浜F・マリノスのスタメン。
GK榎本哲也。
DF田中隼磨、栗原勇蔵、中澤佑二、那須大亮。
MF河合竜二、上野良治、吉田孝行、山瀬功治。
FW大島秀夫、坂田大輔。
控えはGK飯倉大樹、DF松田直樹、田中裕介、MF山瀬幸宏、狩野健太、FWマルケス、ハーフナー・マイク。

出場停止の小宮山尊信のところに那須大亮が入り、右サイドには田中隼磨がスタメン復帰。
それ以外は4日前のメンバーと変わりなく、やろうとしていることも同じと思われる。大丈夫かなぁ…。

近くで大音量のスピーカーから妨害されつつも応援。
↑今日の応援。

試合前、選手がウォーミングアップの時から応援するのだが、近くにスピーカーがあるのだろうか、やたら大音量の音楽が流れて応援を妨げられる。
ここでムキになって声を張りすぎてしまうと、試合中に声が出なくなる危険がある。まさか試合中までも音楽は流すまい。

15時になり、試合開始!
まずは横浜F・マリノスが何度か攻め込む展開に。浦和は慌てて動かず、様子見でも考えているのか。

前半何分かは忘れたが、左サイドを切り込まれ、ファーのクロスにワシントンのヘッド。シュートはクロスバーの上へ外れる。
これが浦和の最初の攻撃だったかも。あれが必勝パターンの一つと思われる。チャンスを減らせても、一刺しでやられてはたまらないから要注意だ。

前半23分、浦和のフリーキック。
ポンテのシュートは弾くが、クリアのこぼれだまが一番渡ってはいけないワシントンに渡ってしまう!
しかし榎本哲也が体を張って防いだ!
混戦を最後は河合竜二がタッチラインに逃れるようにクリア。
最終的には混戦の中でファウルがあったようで事なきを得るが、危ないったらないぞ( ;´Д`)。

前半29分、ディフェンスラインを小野伸二が抜け出し、ゴール至近距離でシュート!榎本哲也が防いだ!
グッジョブだぜ哲也。あれは失点してもおかしくないシーン。
直後にはカウンター発動、最後は坂田大輔の右45度から強烈なシュートが枠を捉え、GK都築龍太が弾き出した。
今のところはいい勝負。だが、早く先制をしないと、また後半で状況が変わるかも知れない。

前半終了。0−0。
前半はこちらがやや優位に進める展開。とはいえ、さすがは横綱、ペナルティエリアのパス回しが他の相手のようにはいかなかった。
攻め込んでいても、「内容では勝っていた」ではダメ。むしろ内容が悪くても試合で勝って、鬼の首を持って帰る方が大事だ。

アウェイゾーンは完全に日陰になりましたヽ(´ー`)ノ。
↑ハーフタイム。

後半開始。

後半5分、マリノスが攻め込んでシュートチャンスをうかがう展開。
山瀬功治がボールを持ち、パスを出せる先がないと見るや、左足で強烈なミドルシュート!GK都築龍太の頭上を越し、ゴ━━━━━━( ゚Д゚)━━━━━━ル!!0−1。
やった!ついに山瀬功治が決めたぞ!ざまあ見やがれ!
この先制点は大きいぞ。このまま勝ち切ってしまおうぜ!

後半21分、浦和のフリーキック。
中央へ放り込まれたボールに、ネネがフリーでシュート。ゴール。1−1。
見れば中澤佑二が倒れてしまっている。そのためかマークが外れて、フリーにしてしまったのか。
せっかくの山瀬功治の先制点があったんだ。アウェイで勝ち点1とか言わず、是が非でも勝利が奪いたいぞ!

後半30分、吉田孝行が攻め込んだが、倒されて笛。
判定に納得いかなかったか、吉田がボールを叩きつけた。
かと思えば、直後にポンテが殴りかかった!何してけつかる!( ゚Д゚)
主審はポンテと吉田にイエロー。納得は行かないものがあるが、吉田に関しては、あの態度が反スポーツ的行為だったのだろう。

後半34分、吉田孝行に代わってマルケスが入る。マリノスの外国人は久しぶりだ(;´∀`)。
マルケスはFWだが、中盤でやや右サイドから組み立てるようなポジションになっている。
本人は不本意なポジションかも知れないが、まずはここで結果を出して本職に戻してもらってくれ!

後半41分、ワシントンが倒れこみながらもシュート!榎本哲也がはじき出す!
直後のコーナーキックでもワシントンにヘディングシュートを打たれるが、ゴールに向かって左にそれて助かった( ;´Д`)。

終盤はマリノスのカウンター気味なチャンスが多くなる。
ハーフナー・マイクがボールを奪ってチャンスにしたが、マイクはスパイクが脱げて攻撃参加できず…。
脱げたままでも攻め込んじゃえば良かったのかもなぁ。ボールが切れれば履き終わるまで試合止めてくれるかもしれないし。

試合終了。1−1。
勝てなかった悔しさは残るが、現状を思えば上出来と思うべきなのかなぁ。

山瀬功治のゴールで勝ちたかったな〜。
↑トップに使用した画像。

勝ちたかったなぁ!しかし、まずは地道に積み上げていくことが大事。
現状のマリノスの状況を思えば上出来だが、浦和も本調子ではなかったように見えた。やっぱり悔いは残るな。

埼玉スタジアムを後にし、浦和美園駅へ。
もうすぐ武蔵小杉行きの列車が出るようなので3番線に直行するが、発車前から列車はもうぎゅうぎゅう詰め。
しかたなくこの列車は見送るが、次の列車は1・2番線っぽい。そっちのホームへ移動を試みたが、行けない。階段や歩道橋などはなく、改札を一旦出て今一度料金を払わないと、1・2番線へは行けない構造だった。
しょうがない、このホームで次の列車を待つか…。よくここでワールドカップ準決勝やったなぁ。不便な駅である。

およそ20分後、武蔵小杉行きが来たので乗車。その前にも鳩ヶ谷行きとかはあったが、それは見送った。
早いルートは別にあるようだが、せっかく座れたんだし、このまま武蔵小杉まで乗車。武蔵小杉から、東横線で帰宅。
川崎、横浜まで至っても赤い人が数人いたな。その人たちは、後で後悔すると思うんだけどなぁ…。


観戦履歴に戻る
かずひろの日記へ
トップに戻る