観戦記その438

2007J1リーグ第19節
Benesse進研ゼミDay
日産スタジアム
横浜F・マリノスvs横浜FC

ついにこの日がやってきた。
今を去ること、ほぼ5ヶ月前の3月10日。横浜FCのホームゲームで対戦し、守りきられて1−0とまさかの敗戦を喫した。
横浜フリューゲルスの遺志を受け継いだクラブであれば横浜FCの存在意義があるのだが、それを奥寺康彦や一部サポーターが否定している。
ならば、横浜FCがこの世に存在する必要などありえない。新たな横浜のクラブというなら、特例でJFLからスタートするのは詐欺行為である。
そんな存在意義のないクラブに敗戦したのは、屈辱以外の何物でもない。どうせ横浜FCは来年J2リーグに落ちて、再昇格する前に消滅するに決まっている。
ナビスコカップ準々決勝でも当たりかけたがFC東京が阻んだため、リベンジのチャンスは一度。今日8月11日に完膚なきまで叩きのめさなければ、一生後悔することになる。

今日はチケットが55000枚以上売れたということで、早めに並ぶ必要があった。
しかし、今日は朝から洗濯したり銭湯で汗を流しておかなければいけなかったりで、出遅れた。
特に洗濯機のふたを閉じ忘れたのが痛かった(ノ∀`)。日産スタジアムへ自転車を走らせるが、到着したのが15時30分ごろで、既にたくさんの人が開門待ちの列に並んでいる。
1998年開幕の横浜ダービーだったら、これで1階席は満員、入れたときは2階席へ行くしかない状況。だが、年間チケット先行入場があって助かった( ´∀`)。
座席のドリンクホルダーには、赤いSサイズの旗が置いてある。これが全体で見るとトリコロールの配色になっているんだろうなぁ。

まだこの時点では、いつもの日産スタジアムという感じ。
↑入場時の場内。

いつもより1時間早く入れたのだが、まずはマッチデープログラムを購入。300円。
表紙は田中隼磨、マッチデーカードは中澤佑二。

一般入場者が入りきらないうちに、今度はスポーツドリンクとかき氷を購入。
ドリンクはリユースカップではなく、紙コップで渡された。リユースカップだと、使い切ってなくなっちゃう可能性があるのかな。

ジュニアユースだって負けられない!
↑ジュニアユースの前座試合。

前座試合に、横浜F・マリノスジュニアユースと横浜FCジュニアユースの試合が。
これはまだ試合開始2時間半前にして、負けられない闘志に火がつくじゃないかぁ!
ジュニアユースとて、負けるわけにはいかない相手。その前に、横浜FCにもジュニアユースがあったのかという発見が先だけども(;´∀`)。

試合は圧勝できるかと思ったが、案外横浜FCジュニアユースの個人技がしっかりしている。
攻め込むが1対1の勝負ではいくらでも抜けるものでもなく、しばしばこちらのゴールを脅かされるピンチもあったり。
試合は結局0−0の引き分け。決着はトップチームで決めることになったか。

新たにセレクションを行い、猛練習してきたのだとか。
↑新生トリコロールランサーズが登場!

ランサーズが登場。もう恒例となったWe are F・Marinosでの演技だが、今回からリニューアル。
新たにセレクションを行い、猛特訓の末、ここに集結してきている。ある意味、サッカーの練習よりも厳しいものがありそうだから、大変だったんだろうなぁ。
無事、怪我もなく演技を披露。今まではホーム側ゴール裏だけだったが、今回はバックスタンド、メインスタンド前とワイド。
これからも怪我などのないよう、頑張ってくださいな。

ホーム、横浜F・マリノスのスタメン。
GK榎本哲也。
DF田中隼磨、中澤佑二、松田直樹、小宮山尊信。
MF吉田孝行、河合竜二、山瀬功治、マルケス。
FW大島秀夫、坂田大輔。
控えはGK飯倉大樹、DF那須大亮、栗原勇蔵、MF上野良治、山瀬幸宏、FW清水範久、ハーフナー・マイク。

メンバーは中断前とおおむね変わらない。マルケスは中盤で、山瀬幸宏と同じような役割か。
あとは、とにかく5ヶ月前の屈辱を晴らすのみ!後のことは考えず、全力で横浜FCを倒そう!

いつも以上に気合が入ってるぜ! 旗がきれいにトリコロールを表現。
↑今日の応援。

アウェイ、横浜FCのスタメン。
GK菅野孝憲。
DF山田卓也、早川知伸、太田宏介、和田拓三。
MF奥大介、オ・ボムソク、マルコス・パウロ、滝澤邦彦。
FW難波宏明、平本一樹。
控えはGK小山健二、DF小野智吉、MF吉野智行、根占真伍、西山貴永、玉乃淳、FWチョ・ヨンチョル。

中断期間に新加入した外国人2人が中盤に。ベテランはほぼ皆無。
新しい選手がいる分読みにくくて気持ち悪いが、とにかく全力を尽くして倒すのみ。

限定されたエリアにぎっしりと。 アウェイでもこういうの用意して来たんだねぇ。
↑横浜FCサポーター。

試合前に、中田宏横浜市長が登場。もう出るなりいきなりブーイングが起こる。
前回は横浜FCのホームだから勝てと言ったが、今日はマリノスのホームだからマリノスを応援、とか言っていた。
でもねぇ、去年のプレシーズンマッチで「野球よりサッカーでしょう」と言った時点で、市長としてアウトだと思うよ。ホームだから応援っていうのは一貫性があるとしても、横浜市長は、すべての横浜市民に対して平等でないとねぇ。

19時になり、試合開始!
まずは横浜F・マリノスが攻勢。いきなり田中隼磨からのクロスに大島秀夫がフリーでヘディングシュートを放つが、あまりにオイシすぎたか、ポストの左へ。
マルケスの惜しいシュートもあるが、なかなかゴールが決まらない。その上、GK菅野孝憲は足元にボールを置いて、早くも時間稼ぎ。横浜FCは引き分けでも「してやったり」になるんだろうから、向こうの判断としては正解なんだろう。
対する横浜FCは、少ないチャンスからゴールを狙ってくる。難波宏明がGK榎本哲也に競り勝ってヘディングする場面もあったが、ボールは大きく枠を外れていった。
この横浜FCのFW難波宏明、とにかく体当たりを辞さずに飛び込んでくる。それぐらいのものでなければゴールは困難なのだろうが、怪我を負わされるのだけは勘弁したいぞ。

攻めあぐねてきたが、思わぬ形で先制点を得た。
前半30分、河合竜二がゴール前へ放り込むようにクロス。これはGK菅野孝憲が両腕で抱えるようにキャッチしようとするが、ファンブル!
こぼれたボールを大島秀夫がヘディングで叩き込み、ゴ〜ル!1−0。

よし!まずは先制点をゲットだ!これで横浜FCは時間稼ぎや守備重視ではいられなくなるはず。
もっと早く先制していれば前半から大量点のチャンスもあっただろうが、まずは先制できた。次は追加点だ!

しかし、この先制点に気が緩んでか、自陣で難波にボールを奪われたり、奥大介に1対1のピンチを作られかける場面が。GK榎本哲也が落ち着いて飛び出して難を逃れるが、ここで失点しては先制点が台無しになってしまう。危ないなぁ…。

前半41分、横浜FCのロングボール。ボールのないところで難波宏明がいきなり倒れ、榎本哲也がボールを出して試合中断。
難波はしばらく起き上がれず、担架に運ばれていった。控え選手はアップしていない様子だが、交代が必要なのでは…?

前半ロスタイム、坂田大輔がバイタルエリアに持ち込んで、相手DFを一人かわしてシュート!ゴール!2−0。
欲を言えばこの試合、大量点で圧倒したい試合。前半のうちに追加点が奪えたことは、後半を考えても大きな意味を持つゴール!
横浜FCに負傷者がいて、10人のうちに攻め込めたのも大きい。ゴール直後、負傷した難波宏明に代わって、同じFWのチョ・ヨンチョルが入る。

前半終了。2−0。
最初は攻めあぐねたが、まずは2点を奪って、3月10日のスコアを上回ることができた。
後半の横浜FCは攻めに出なければいけないだろうし、その結果手薄になった守りをついて、更なる追加点ができるはず!
この試合、横浜市の未来のためにも、全力で横浜FCを倒そう!


↑ハーフタイム。

後半開始!

後半6分、ペナルティエリア内にぽっかりできたスペースで山瀬功治がパスを受け、速いゴロのシュート!ゴール!3−0。
よし!まずは目標の3倍返しのゴール数に到達!さらなる追加点で、目にもの言わせてやろうぜ!

後半17分、田中隼磨が右サイドから切れ込んで、強烈なミドルシュート!
これがクロスバーを叩き横浜FCの選手にはじき出されるが、中途半端なゴロのクリアをダイレクトで、山瀬幸宏がゴールへきれいなアーチを描いた!ゴール!4−0。
幸宏もやるなぁ( ´∀`)。ハユマのシュートがクロスバーに弾かれて残念と思ったが、こぼれ玉を見事に決めてくれた。
GK菅野孝憲は一歩も動けなかったが、あのコースは反応できても防げまい。

後半20分、小宮山尊信が左45度から強烈な無回転シュート!
GK菅野孝憲が弾くが、フリーの大島秀夫の足元へ!冷静に転がして、ゴール!5−0。

後半26分、中盤の競り合いから河合竜二と西山貴永がもつれ合い、笛が鳴っても西山は河合をつかんで、一触即発の場面に。
西山は川崎フロンターレの番組で映画を紹介するコーナーをやっていた選手。期限付き移籍で横浜FCにいる。
ここで変な方向に加熱されて、怪我人でも出されるわけにはいかない。こすいことやってないで、チネチッタ川崎で映画でも見てれ( ゚Д゚)。

後半27分、パスを繋いで攻め込み、大島秀夫がバイタルエリアから振り向きざまに強烈なシュート!ゴール!6−0。
これで大島秀夫はハットトリック達成!パスをつないできていたので、ここでシュートは意表を突いた格好だったんだろう。
これで、川崎フロンターレがホームで達成した6−0と並んだ。次節の川崎フロンターレへインパクトを与えるためにも、もう一点取ってしまおうぜ!

後半29分、左からパスを繋ぎ、最後はゴール前で山瀬功治が左足フィニッシュ!ゴール!7−0。
これで、1997年の山形で達成したヴェルディ川崎戦以来となる、クラブ記録の7得点に並ぶ。
ここまできたら、Jリーグ記録を狙おう!1999年のセレッソ大阪vsジュビロ磐田の0−9に追いつき、追い越す絶好のチャンス!

後半34分、縦へのロングパスに大島秀夫が抜け出すが、ペナルティエリア外でGK菅野孝憲と衝突!
これがノーホイッスル!得点機会阻止で菅野が退場してもおかしくなかっただろうに。
しかし、すぐに次のプレーを考えよう。また攻めれば、まだまだゴールが奪えるはずだ。

後半37分、一瞬のスキ。平本一樹が抜け出し、GK榎本哲也のタイミングを外す弱いゴロシュートが入り、ゴール。7−1。
いいよいいよ。それは冥土の土産にくれてやる。すぐにまたゴールを奪い返すのみだ。

後半43分、右サイドからふわっとしたクロスが上がり、ファーサイドでフリーの大島秀夫がボレー!ゴール!8−1。
オオシのボレーは、力の抜けたいいボレーシュート。ノンプレッシャーならではのゴールだろう。
やっぱりゴールショーの最後が横浜FCのゴールでは、締まりが悪い。オオシの笑顔には、照れさえ感じられた。

試合終了。8−1。
3月10日に味わわされた屈辱を晴らすには最高の勝利!

これが横浜の力だ!8発のしつけて返してやったぜ!
↑トップに使用した画像。

ざまあ見やがれ横浜FC。フリューゲルスを否定するからこうなるんだ。
これからはJ2降格まで一直線、そしてJ2でもろくに戦えず存在意義もないから人気も得られず、消滅してくことだろう。
そんな横浜FCが上がってきたのは一過性のカズ人気でのし上がってきただけ。J2でしか戦えないベテランと、戦力には厳しい若手だけでは、そうなることは火を見るより明らかな話。
もし横浜FCが存続したいのであれば、自らの存在意義を取り戻すこと、それ以外に生き残る方法はない。横浜FCがなくたって、横浜のスポーツ発展はマリノスとベイスターズが進めていけるからね。

さて、8ゴール、7点差で大勝したのはいいが、次の相手は甘くない川崎フロンターレ戦。
本来のダービーマッチとは違うが、フロンターレとの方が神奈川の覇権を争う、いい勝負になりそうだ。
横浜FCは湘南ベルマーレに練習試合で負けたみたいだし、川崎Fや湘南との方が、憎しみ合いではない堂々とした燃える勝負ができるだろう。
帰り道のコンコースを見ると、早速商売上手なフロンターレの人が次節のチケットを売っている。
川崎フロンターレは8月25日のガンバ大阪戦でアタック25日イベントを開催するらしいが、15日の横浜F・マリノス戦もスクランブルアタックチャンスらしい(笑)。
まぁ、チケットはとっくに購入済みだけどね。久しく勝っていない、等々力でまた気持ち切り替えて頑張ろう。


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