観戦記その469

2008J1リーグ第10節
国立競技場
東京ヴェルディvs横浜F・マリノス

今日の試合、東京ヴェルディがクラシコと銘打ってきた。
昇格したてのクラブが何をかいわんやと思う人もいるとは思うが、その言葉が最も相応しいカードは間違いなく横浜F・マリノスと東京ヴェルディに違いない。
国内屈指の好カードかと言われると、そうとは言いにくいが、「古風な」というニュアンスを含むことを思えば、日本サッカーの歴史を先頭切って築き上げてきたのは、間違いなく読売クラブと日産自動車である。
1993年のJリーグ開幕はこのカードで国立競技場、5月15日に行われた。あれから15年、いろいろ変化があったけど、歴史を築いてきた先輩方へ敬意を表しつつ、今日を盛り上げていきたいと思う。

そこで、今日は自分が持っている中では一番古い、1995年ユニホームを着てみた。
このユニホーム、ツヤツヤのテッカテカ。古いからではなく、元々当時のユニホームはそういう素材。ミズノだからなのかなぁ…。

東急東横線で渋谷まで行き、渋谷から代々木を山手線、代々木から千駄ヶ谷まで総武線で。
東横線内で早くもマリノスサポーターを数人発見、代々木駅ではヴェルディのサポーターも散見した。
電車に乗るまでは雨が降っていたが、千駄ヶ谷駅を出たらほとんどやんでいた。やっぱり晴れてくれないとなぁ。木から雨しぶきが落ちてはきたけど(-_-;)。

まだちょっと降っていたかも。
↑入場時の場内。

13時過ぎに到着したが、まだ待機列が残っていた。自分みたいに昔のユニホームでって人は多くない様子。
もっとも、そんな昔は興味なかったよ、ここ近年で興味を持ち始めましたよって人が多いようなので、こんなもんなのかな。

座席はほとんど埋まっていたが、どうにか一人分空いている場所を見つけ、確保。
ここで食べる、レトルトの牛丼が妙に好き。totoも買った。ダブル4口の1600円だが、割引券がもらえて1500円で買えた。

アメーバチャレンジというのが行われた。
センターサークルにサイバーエージェントの広告シートが敷かれ、その中のアメーバ上へボールが止まるように蹴りこむゲーム。
それってジュビロ磐田スタジアムで見たような気が…(;´∀`)。
挑戦者は、ヴェルディOBの武田信宏と、マリノスOBの城彰二。素直に応援しづらい人を…と思うが、日テレでよく解説やっている縁もあるんだろう。
勝敗は…どっちだったっけ?(汗) まぁ、別にどっちでもいいやヽ(´ー`)ノ。

ホーム、東京ヴェルディのスタメン。
GK土肥洋一。
DF富澤清太郎、那須大亮、土屋征夫、服部年宏。
MF福西崇史、菅原智、大野敏隆、ディエゴ。
FWフッキ、レアンドロ。
控えはGK高木義成、DF福田健介、飯田真輝、足助翔、MF柴崎晃誠、FW飯尾一慶、河野広貴。

開幕当初は、昇格への原動力となったフッキが川崎フロンターレに戻って、J1でどう残留していくのかな〜と思ったが、まさかそのフッキが戻ってきて、都合よく対策が収まってしまうとは(笑)。
昨年のフッキはすさまじかった。J2だから活躍したのではなく、プレーの一つ一つを見れば、J1でも屈指の実力なのは間違いない。
実際、2005年長崎での天皇杯でもやられている。今日はしっかり封じ込めて、しっかりと勝利を決めておきたい。

アウェイ、横浜F・マリノスのスタメン。
GK榎本哲也。
DF田中隼磨、栗原勇蔵、中澤佑二、田中裕介。
MFロペス、山瀬功治、松田直樹、小宮山尊信。
FW大島秀夫、ロニー。
控えはGK秋元陽太、MF兵藤慎剛、長谷川アーリア・ジャスール、水沼宏太、山瀬幸宏、FW坂田大輔、清水範久。

開幕から、ずっと変わらずこのメンバー。ホームで負けず、アウェイでほとんど勝てずという状況だが、今日はアウェイの距離ではないはず。
いい加減、今季の道外アウェイ初勝利を決めてしまいたいところ。今日こそ勝とう!

アウェイゴール裏はほぼ満席でした。
↑今日の応援。

15時になり、試合開始!
キックオフには、1993年開幕当時のカウントダウン映像を流すという心憎い演出。

前半16分、小宮山尊信が一人かわし、シュート!これはGK土肥洋一が横っ飛びキャッチ。
あまりにもシュートを打つ余裕がありすぎて、キーパーにも心の準備を作らせてしまったか。

前半39分、フッキへボールが渡るところに、低いボールへ田中裕介が頭でクリアに行って空振り( ̄□ ̄;。
マークの外れたフッキが余裕でGKと1対1!倒れた榎本哲也の上ど真ん中を決めてゴール。1−0。
なぜ、あそこでクリアにいっちゃったのか?このミスは痛い。あんなにオイシイ状況を与えたら、哲也とて止められるはずがない。
今日もアウェイで勝ちきれないのではと思いかけるが、とにかく、まずは取り返すのみ!

しかし、失点後はゴールの予感がなく前半終了。
後半、どうにか手を打たないと厳しいかも…。相手云々よりも、自分たちの形ができてないと厳しいぞ。


↑ハーフタイム。

ハーフタイムも、アメーバチャレンジが行われた。
一般参加の両サポーターがチャレンジし、なんとマリノスが勝利!これで商品券10万円をゲットしたのか。良かった良かった(^-^)。

後半開始!

後半1分、ミドルレンジからロニーがミドルシュート!ゴール!1−1。
少し右に流れかけて、やや狙うには難しい位置だったが、決めてくれた!
あのJリーグ開幕戦も、ヴェルディのマイヤーが先制したが、ビスコンティ、ディアスのゴールで逆転勝利した。今日も逆転勝利と行こうぜ!

後半6分、フッキがゴール前に迫る!
フッキがパスを受けたかと思えば、中央のディエゴへパス。難なく決められて、2−1。
DFは完全にフッキが打つと決めうってディフェンスしてしまっていて、見事につられてしまった。
そりゃあ前節フッキ一人で12本もシュート打ってりゃあ、パスはまずないと思うもんなぁ…。

後半15分、バックパスをカットされ、ピンチ!
一度は跳ね返すが、服部年宏のクロスにバイタルエリア付近で福西崇史が勢いあるヘディングシュート。ゴール。3−1。
まさかの3失点。しかも桑原監督の教え子によるアシストとゴールとは、日産・読売じゃなくヤマハの話じゃないかぁ。
このゴールは重たいし、よりによって福西。こうなったら取り返して逆転するしかない。何が何でも。ヤマハの話なら、ジローが決めてチャラにしてほしいぞ。

後半24分、左サイドからディエゴがパスを受けてゴールに流し込むが、オフサイドでノーゴール( ;´Д`)。
4点目が入るかと思ったぞ。マリノスで4失点なんて、数年に一度あるかないかの話。
早く桑原監督には手を打ってもらわないと…と思ったら、ロペスを下げてジローを投入してきた。

ジロー効果で、早くも結果に出た。
後半26分、コーナーキック。交代でバックスタンド側からピッチを出たロペスが、ちょうどメイン側のコーナーを横切る。
山瀬功治のコーナーキック、中央でロニーがヘディングシュート!ゴール!3−2。
やったぞ!こういう状況で決めてくれるのが助っ人ストライカーだ!これで1点差、勢いで追いつくぞ!

後半33分、ロニーが右サイドからクロス、大島が飛び込むが、富澤清太郎に弾かれる。
しかし、ゴールライン際でクリアボールをロニーが拾い、角度のないところからシュート!入った!
いや、ロニーがオフサイドだった。ゴールは幻に。富澤のクリアではなく、大島秀夫のパスになった格好か。

後半43分、小宮山尊信が右足シュート!枠へ行った!
軌道はゴールへ向かっていたが、わずかに軌道が変わって右へそれた。
誰かに当たったかに見えたが、判定はコーナーキックではなくゴールキック。惜しい!

試合終了。3−2。
何とか1点差までは追いすがったが、3失点は大きすぎた。

3失点もすりゃ負けるわな。
↑トップに使用した画像。

結局アウェイだとダメなのかい。
後半、守られて攻めにくいのは仕方がないが、もう少し攻めに迫力とか感じられるものが見たかった。
小宮山尊信はクロスの機会は多かったが、簡単に跳ね返される場面が多かった。工夫が必要だったんだろうなぁ。
今に始まったことじゃないが、桑原監督はもう少し早く動いてほしかった。明らかに手を打つ必要があったのに、交代が遅かった。
あとは、最終ラインにミスがあってはねぇ…。井原正巳、小村徳男らOBが築き上げてきたマリノスDFの金看板なんだから、もう少しミスをなくしてほしいというのが本音。
フッキ、ディエゴの能力の高さは仕方ないにしても、自分たちの齟齬から勝利を失っている感が否めない。

サイバーエージェントのアンケートがあったのを思い出して、帰りに出していった。
先着600人にクオカードということで、もうそれは締め切られたが、せっかく書いたので用紙だけでも受け取ってもらった。
そのサイバーエージェントのブースの隣には、歴代の両チームユニホームが展示されていた。

1997-1998横浜マリノスのがなかったりはしたけど、懐かしい。
↑歴代のユニフォームが展示。

やっぱりユニホームを見ると、その時代を思い出す。中澤佑二が着ていた頃のヴェルディのユニホームを見ると、当時のボンバーヘッド姿が思い浮かぶ。
ヴェルディのユニホームで一番印象深いのは、やはり1993〜1994の集中線があるやつかな。特にカズの印象が強い。
マリノスで展示されていた中では、2001年の残留争いが一番印象深い。それも、ファーストステージ終了時点でワースト2が横浜F・マリノスと東京ヴェルディ1969だった気がする。歴史を作った両クラブが降格の危機に瀕し、どっちも残留とはねぇ…。複雑。

さて、次節は負けていないホームに戻って大宮アルディージャ戦。
負けていないから大丈夫なんて思って臨んだら、痛い目を見るぞ。リーグ戦で一度も勝ったことのない相手だし、こないだはアウェイでガンバ大阪に勝利している。
樋口靖洋監督は、こちらの選手の特徴をよく知っているはず。油断せず、ベストを尽くしてリーグ初勝利を決めようぜ!

ちなみに、ヴェルディの次節は札幌ドームでコンサドーレ札幌戦。
柱谷哲二が監督デビューしたのがコンサドーレ札幌で、わずか7試合で解任されたことがあった。
きっとブーイングで迎えられるはず。これも因縁の対決になるんだろうなぁ。


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