観戦記その461

2008J1リーグ第2節
白い恋人withコンサドーレサポーターサンクスマッチ
札幌ドーム
コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノス

2002年7月24日の札幌ドームへ行くのを逸して6年、待ちに待ったこの日が来た。
マリノスサポーターとして札幌へ乗り込みたくて、早く昇格を決めてほしかった。6年も待たせやがって…。
このカードでなければ、コンサドーレ札幌の開幕戦勝利を望むところだが、今回はそうはいかない。
同郷の人たちには悪いが、ここでマリノスが負けては、去年の横浜FC戦敗戦の二の舞になってしまうから、勝たなくてはいけない。

9時ちょうど羽田空港発の飛行機で新千歳空港へ。
まずは横浜駅から羽田空港行きの京急に乗るのだが、相変わらず京急の車内って湿度が高い。
まして、札幌の気温に備えて冬の装いをしてしまっているから、暑くてしょうがない。汗がしたたってくる。

8時の便に乗る人が多かった。
↑羽田空港。けっこうマリノスサポーターが多かった。

羽田空港では、マリノスサポーターを多数発見。ほとんどが8時発の飛行機で行くみたいだ。
観光地だから、早めに行ったほうが長く楽しめるだろうからね。でも、そんなに朝早く起きるのは大変だと思う。
こっちは残業があることを前提に日程を組まなければいけないから、特にそう思うのかも。

別にこれには乗ってません(^-^;。
↑中澤佑二の日記にも乗っていたポケモンジェット。

地上が見えるけど、どの辺かは不明。東北?
↑機内から。

11時ごろ、新千歳空港に到着。
今回は気合入れてLフラッグ(150cmはあるやつ)を持ってきたので、預けてある。
コンベアが回ってもなかなか出てこない…と思ったら、いきなり名前で呼び出されて、荷物受け取り出口付近で渡された。
たぶん、普段スキー板を入れる細長い箱から出されて、引換証を見せて受け取った。

コンサドーレとファイターズのバナー。北海道に来たぞ!
↑空港から、駅までの道。

新千歳空港からは、JR北海道の快速エアポートで札幌へ。
300円でゆったり座れるuシートは完売していたが、自由席の座席へ座れた。ここで前節の観戦記を書き進めたり。
この列車だと、不思議と妙に筆(?)が進む。

悪いが開幕は飾らせないぞ!
↑札幌駅へ到着。

列車はやや遅れたが、12時ごろ札幌へ到着。小雨が降っている。
まずは宿泊先となる親の単身赴任先へ行って、ノートパソコンなど観戦には余計な荷物を置いていく。
2001年の札幌ドームこけら落としでは、せっかく買った水曜どうでしょうの四国R-14のビデオがあわや踏まれそうになったしね(-_-;)。
親の単身赴任先から、昼食へ。やはり、ご当地の味であるラーメンを食べなきゃ。五丈原へ行き、味噌ラーメンを食す。
ユニホーム姿だったものだから、店員さんが「今日は弱い相手でいいですねー。」と謙遜して話しかけてきた。
いいえ、マリノスとグランパスはやっちゃうチームですから。(名古屋も巻き添えかい 笑)
たとえ前節、カシマで大敗しようとも、今日はコンサドーレが勝ってしまわないとは言い切れない。
17時すぎ、「おや、コンサが1−0でリードしてる」なんてことになってしまう可能性も…。そしてそれは的中する。

ラーメンはおいしかった。豊水すすきの駅まで歩いて、そこから札幌市営地下鉄東豊線で、福住まで乗る。
道中でセイコーマートに寄り、パウチのアミノサプリを買っておく。確か札幌ドームはペットボトルも禁止だったかと。
セイコマのカードは持ってますぜ。前回使ったのは去年の6月ですけど。
地下鉄に乗ると、発車するときの「ブー」って音さえ懐かしく感じる。車内にはコンササポが多いが、マリノスサポーターも見かける。

福住から、札幌ドームまで歩くと、途中あったはずのコンビニがケータイショップに変わってた。
しかしまぁ、それ以外は相変わらずの雰囲気。コンサドーレのユニホームの看板も相変わらず。日産のショールームもありますぜ。
この、土地を持て余している感もまた、北海道らしくて懐かしい。

毎年来ているが、雪が残る時期に行くのは初めて。
↑札幌ドームへやってきました。。

札幌ドームへ到着。ついいつもの癖でホーム側(3塁側)へ行きかけるが、今日はアウェイだった(^-^;。
アウェイ側は2001年7月21日のコンサドーレ札幌初公式戦以来。あの時はJR白石駅からバスで行ったから、バス発着場に近いアウェイ側に着いていた。
アウェイ側に行ってみると、既にトリコロール姿の人が多数並んでいる。
「札幌寒いねー」なんて聞こえるが、今日は暖かい日だと思います(´・ω・`)。真冬日でもないし。
でも、念のため身体が冷える前に、マフラーをし、手袋を履いておいた。(北海道弁では、手袋を「履く」と言います。)

14時になり、開門。ペットボトルは持ち込み不可なので、羽田空港で買ったお茶は紙コップに移し変えて、入場。
ついに来たなぁ札幌ドーム!

中はやっぱり暖かい。
↑入場時の場内。

場内には、サッポロクラシックのCMが流れる。
今はタカアンドトシがCMやっているんだな。かつては大泉洋、岡田武史監督も出ていた、北海道限定の缶ビールのCMだ。

大型ビジョンに対戦相手としてトリコロール!夢にまで見たぞ。 onちゃんの広告は健在。新しくなったかも。
↑札幌ドームのスコアボードとHTB広告バナー。

とりあえず場所を確保。確保してまもなく、バンデーラ(帯)が敷かれ、自分の場所もこの中に…。
まぁ、せっかくだし帯持って気合入れてやろうかな。合わなければ、外側へ移動すればいいし。

場内コンコースを歩き回ってみる。
ゲートを出るなり「ここからはアウェイグッズは外して下さい」と張り紙がされているが、それは他の服を持っていない自分みたいに人に対して、上半身裸になれと…?

これに従うんだったら、トイレに行くにも上半身裸で…( ;´Д`)。
↑コンコース入ってからの、アウェイ席入り口に貼ってあった貼り紙。

レイサポでも安田顕でもないので、お構いなしにユニホームを着たままコンコースに出た。特に止められもしなかったし。
コンコースでは、横浜F・マリノスグッズが売っている。アウェイグッズ身に着けて出るなって書いておいて、コンコースでアウェイグッズ売ってるってどういうことだ(笑)。

ヤスケンは入ってません。
↑コンサドーレ札幌のマスコット、シマフクロウのドーレくん。

今日はHBC北海道放送(TBS系列)が道内のテレビ中継を行うのだが、HTB北海道テレビ(テレビ朝日系列)が中継を行う場合は、onちゃんがスタジアムに登場する。
実際、コンサドーレのホームゲームでonちゃんが登場したのは確認済み。
で、今回は前述の通りHBC北海道放送が中継するので、onちゃんは登場せず。HBCの「もんすけ」もいないだろうなぁ。

ホーム、コンサドーレ札幌のスタメン。
GK佐藤優也。
DF坪内秀介、平岡康裕、吉弘充志、西嶋弘之。
MF藤田征也、ディビッドソン純マーカス、芳賀博信、西大伍。
FWクライトン、ダヴィ。
控えはGK高原寿康、DF池内友彦、MF鄭容臺(チョン・ヨンデ)、砂川誠、岡本賢明、FW石井謙伍、中山元気。

戦力的にもJ1リーグを戦うには厳しいが、その上に主力のGK高木貴弘、DF曽田雄志、MF西谷正也、FWノナトが負傷欠場。
しかし、昨年の第2節を知る元横浜FCの鄭容臺が控えにいる。守り勝つ術を知られているが、先制点を奪って粉砕するのみ!

気合入れた応援でかかってこいや!
↑コンサドーレサポーター。

アウェイ、横浜F・マリノスのスタメン。
GK榎本哲也。
DF田中隼磨、栗原勇蔵、中澤佑二、田中裕介。
MF山瀬功治、ロペス、松田直樹、小宮山尊信。
FW坂田大輔、大島秀夫。
控えはGK飯倉大樹、MF小椋祥平、兵藤慎剛、長谷川アーリア・ジャスール、山瀬幸宏、水沼宏太、FW清水範久。

山瀬幸宏はベンチスタート。アクシデントとかで出番がなくなることがないといいが…。
コンササポは、山瀬功治がマリノスにいるのは面白く思わないはず。だが、今日の試合で活躍して、このクラブにいるべき価値を見せ付ければいい。
そして、今度のバーレーン戦で山瀬功治の日本代表としての活躍を道民に期待させれば、凱旋帰郷は大成功になるはずだ。

室内だって傘は回るぞ!
↑今日の応援。

Jリーグチアリーディングのパイオニアだもんね。 ボールボーイもなぜか組体操をやってくれました(^-^;。
↑コンサドールズも久しぶりのJ1の舞台。

選手入場後、札幌交響楽団のファンファーレで上田市長のキックイン。

直前までピッチ上にいた。
↑札幌交響楽団。

ホーム側のゴール裏は、赤と黒の市松模様で表現。7年前も思ったが、プロスポーツチームのなかった北海道に、こうして定着していったんだと思うと、嬉しくて感慨無量になる。
だが、感慨に浸るのは試合開始まで!始まったら、自分の出せる力を全部出し切って、地元を倒すまでだ!

16時になり、試合開始!
まずは横浜F・マリノスが攻勢に出る。

前半10分、中澤佑二のスルーパスがスルスルっと抜けて、坂田大輔がGK佐藤優也をかわした!
かわして放ったゴロのシュートは、なんとカバーに入った吉弘充志がかろうじてクリア。
シュートは枠を捉えていたが、勢い余り気味の吉弘が、かろうじて頭でボールに触ってコースを外している。やるなぁ。

前半15分あたりから、ダヴィに鋭いミドルシュートを打たれると、徐々にコンサドーレの攻めが効いてくる。
ディフェンスラインの裏に西大伍が抜け出すが、ボールは触れられず、榎本哲也がキャッチ。
少しでも西のタイミングが合ってしまっていたら、危険な場面だった。この他にも、クロスボールがクロスバーに当たる場面もあり、少しずつ嫌な時間になろうとしている。

前半22分、相手の右サイドから攻め込まれ、西大伍の枠を外れたボテボテのシュートが絶妙のクロスボールとなり、クライトンが決めてゴールネットを揺らした!
しかし、これはオフサイド。助かったが、確実にコンサドーレの攻めには、ゴールへの道筋ができている。こんな時に成長見せてくれやがって…。

こっちだって負けてはいられない。
前半38分、山瀬功治が枠を捉えたミドルシュート!これはGK佐藤優也が右手一本ではじき出し、ゴールを割らせない。
とにかく、先制点を奪わせてはいけない。こっちが先制するまで、いくら攻めていても安心ができない。

前半42分、ペナルティエリアの端に流れたボールにダヴィが走りこみ、榎本哲也が飛び出す!
ここで榎本哲也が、かわすダヴィを倒してしまい、笛!主審はペナルティスポットを指している。PKだ。
このプレーに、ゴール裏は違う違うとの反応。だが、哲也は明らかにダヴィに接触していた。残念だが、PKの判定は仕方があるまい。

このPK、蹴るのはクライトン。いつぞやの名古屋では、コイツに決められて負けたことがあった。
クライトンの放ったシュート、右上のクロスバーに当たり、外れた!前半最大のピンチはどうにか逃れた( ;´Д`)。

前半終了。0−0。
引き下がる榎本哲也は、未だにPKの判定に納得行っていない様子。松永成立GKコーチが慰めるように下がっていった。
接触しているようにも見えたが、違ったのか、あるいはボールはどっちみちゴールラインを割る状況だから反則ではないという思いなのか…。
ともかく、PKによる失点は免れたんだし、後半もピシャリと押さえて結果オーライと行こうぜ!

ハーフタイムもコンサドールズが舞います。
↑ハーフタイム。

後半開始!

後半7分、コンサドーレが攻め込むと、ペナルティアーク付近で放ったダヴィのボテボテなシュートが右隅に決まる。1−0。
GK榎本哲也は一歩も動けず、笛が鳴った直後か何かだと思った。だが、副審は旗を揚げたりしていない。
絶対にやってはいけなかった、コンサドーレ札幌の先制点が決まってしまった…。ちくしょう、絶対にこじ開けるぞ!

後半37分、田中隼磨に代えて山瀬幸宏が入る。
山瀬幸宏の道内プロ公式戦。この状況で入るのだから、打破を期待されているはず。頼むぞ!

後半37分、ペナルティエリア内で足元にボールを受けた大島秀夫が、滑り込むコンサドーレDFをありえないくらい落ち着いた足裏トラップでいなし、シュート!
しかしGK佐藤優也がはじき出し、決まらない。
このままでは、攻めあぐねて、去年の第2節と同じ結果になりかねない。
同点・逆転を信じて応援はしつつも、コンサドーレをなめていた人たちを正座させたい気持ちでいっぱいだった。
そうやって甲府にも横浜FCなんかにも負けたんじゃないかと、説教しはしないが、したい気持ちが沸いていた。

後半42分、コーナーキックのチャンス。
ファーサイドへ上がったボールにどフリーの大島秀夫がヘディングシュート!ゴール!1−1。
よっしゃ!追いついたぞ!マツ、ガッツポーズやってないで早くリスタートしろ!(笑)

後半43分、左サイドから攻め込み、山瀬功治がバイタルエリアに持ち込んでシュート!
GK佐藤優也が弾くが、すばやく大島秀夫が詰めて、ゴ〜ル!1−2。
やった!あっという間の逆転劇に、ゴール裏は「もう誰にも止められない〜♪」の歌で沸き返る。さっきまで止められかけていたのに(;´∀`)。

それにしても、最後に来てコンサドーレがダメ人間で助かった。
J2リーグの試合の時は、そのダメ人間ぶりでよくガッカリさせられたものだが、まさか助けられることになろうとはね。
同点ゴールに関しては、決めたのがマリノスじゃなかったら怒ってたぞ(;´∀`)。
なんでセットプレーで一番マークすべきパワープレーが売りのセンターフォワードをフリーにしているんだか…。

試合終了。1−2。
土壇場の逆転劇で、どうにか2連勝。

危なかった( ;´Д`)
↑トップに使用した画像。

この試合、完全にコンサドーレの勝ち試合だった。前半にはPKを献上したし、後半にやってはいけない先制点を決められ、守りのサッカーに屈するマリノスの姿が見えかけた。
だが、最後にコンサドーレらしいというか、水曜どうでしょうのサイコロの旅4で、チャンスタイムに深夜バスだの博多行きだのの目を出すような展開に助けられた。
藤村ディレクターだったら、「あとちょっとだったのに…」って言っていそう。
そんなコンサドーレのダメ人間ぶりを知らない人が多いのであろう、アウェイゴール裏は劇的な逆転勝利に歓喜の歌で沸き返る。
(そりゃあ普段コンサドーレを見ない人は知るはずもないわな(;´∀`))。

もちろん自分も嬉しくは思うけど、相手の独り相撲で助けられたように思えてねぇ…。
相手のミスにきっちりつけ込んで勝てたのは実力なんだろうけど、お互いにウィークポイントを出し合ったような試合だったねぇ。
まぁ、また何度もコンサドーレと対戦していって、そこで実力を見せ付けられればいいのか。夏の三ツ沢では容赦しないぞ。

また来年も来るつもりだから、絶対に残留してくれよ!
↑去り際の札幌ドーム。

マリノスはこれで開幕2連勝。間にナビスコカップもあるが、次の鹿島アントラーズ戦が優勝を狙う上で勝ちたい試合になってくる。
まずはナビスコカップで、日本代表がいなくても勝っていい流れを作って、それからカシマに乗り込みたいところ。

今日の試合、全力で戦えて、本当に幸せだった。
コンサドーレは開幕2連敗したけど、これから巻き返して残留を決めてほしい。そして、また札幌ドームで全力勝負をしたい。
降格から6年間の苦難を経て、昇格してくれたコンサドーレには感謝したい。何より、ずっと辛い思いをしてきたサポーターは立派だと思うよ。
客観的に見たら、一番好きなサポーターはコンササポなのかもな。
自分はサッカーにおいては北海道とは袂を分けたが、マリノス戦以外だったら勝利を期待するのでね。5月の大宮vs札幌は行けたら行くぞ。

さて、札幌ドームを後に。
さすがに札幌ドームはJ2の時とは違って人も多く、月寒の歩道橋まで渋滞で並ばされる。歩行者なのに。
並んでいる脇の土手を見ると、まだまだ雪が積もっている。札幌ドームができていなかったら、道内でまともな試合ができていなかったのかもなぁ。

地下鉄で親の単身赴任先に戻り、夜はすすきので焼肉を食べたり。
食べた後は、一気に疲れが来てしまった…。
北海道日本ハムファイターズの番組、スーパーサッカー、勝利に乾杯コンサドーレは見逃した…_| ̄|○。
まぁ、スーパーサッカーは録画予約してあるし、勝利に乾杯コンサドーレはネットで拾えそうだからいいけど、札幌で見たかったなぁ。
今一度、ゴールの瞬間と、STV(札幌テレビ放送)のナレーションはどんな気持ちだったのかとか、その場で知りたかったなぁ。

他にマリノスサポーターが4〜5人ほどいました。
↑平岸高台公園。

日曜は平岸高台公園に行ったり、丸井今井で水曜どうでしょうや北海道日本ハムファイターズのグッズを買ったりしてきた。
宮の沢も見学しようかと思ったが…。それは別の機会にじっくりと。サテライトでも乗り込む気マンマンなのでね(^-^;。

日曜夜の便で新千歳空港から羽田へ。22時過ぎに帰宅。
やべっちFCを見ながら飲む、サッポロクラシックの味は格別だった!


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